ー パパの脱線思考 ー
紙飛行機

4 ピッキング対策

最近マンションのピッキング事件が取りざたされており、 気にされている方も多いと思います。
我がマンションでも管理会社の「ご厚意」で 非常に高価な2つ目の錠前の斡旋があり、 Mamaは心を動かされたようでしたが、私はこのやり方に怒り心頭、 「これは一種の不安商法だ」と一蹴しました。
しかし、我が家の錠前が簡単にピッキングされるタイプであることは 分かっていたし、年明けから家を空けることも増えるので、 対策を講じる必要性は急を告げていました。

ちょっと調べてみると、ピッキング対策には2つ目の錠前をつける方法と、ピッキングされにくい錠前に取り替える方法があることが分かります。
しかし、これらはピッキングできませんと言っている訳ではなく、単に「開けにくい」→「開けるためには時間がかかる」→「だからピッキングされにくい(だろう)」という最先端の盗人の心理をついた、ハイテク時代、IT時代と言われる今日において、なんとも原始的、のどかな対策です。

錠前を追加するにはドアと玄関に穴を空ける必要があり、さすがに共有部分に失敗なく取り付ける自信はないのでボツ。
錠前の取り替えしかないということで東急ハンズに行ってみると、何と「防犯コーナー」なるものが設置されており、錠前専用カウンターまであるではないですか。
しかも暮れも押し迫った30日に妙にそこだけ混んでいる。
みんな考えることは同じだな、などと思いつつ商品を見てみると、ピッキング対策錠にも4000円程度のものから1万数千円まで種類がある。
どれもピッキングしにくいものだと言われつつも値段の差が大きい。
強いて言えば安いのは鍵の複製が町中で出来、高いのは オーダーメイド(5本ついているけど追加は1本5000円!)になる位しか違いは分からない。
 ピッキングに要する時間表示などがあれば 分かりやすいのだが、そんなもの期待できるわけも無く、店の人も さあどうぞ選んでという体勢。
きっとこういうものは高い物から売れてゆくんだろうななどと思いつつ、そうした価格戦略に乗せられるのも癪だし、どういう選択基準を持てば良いか悩んでいたら、 安いタイプは我が家の錠前と同じメーカーであることが判明。
そもそもピッキングされやすい錠前を売りつけておいて、同じメーカーのピッキング対策品を買うというのは釈然としないものが 残るので、結局高いタイプを買うことに自分に納得させた。

錠前を交換するなんて自分にできるだろうかと思う人もいるでしょうが、店の人に実演してもらうと余りの簡単さに驚きます。結局自分で交換するのにかかった時間は約1分。
こんな簡単につけられるのだったら ピッキングだって簡単ではと思われてしまいそうですが、ドアが開いた 状態でしか交換できない仕組みを理解すれば、その心配は不要です。
(交換の手間は現在の錠前の型番によって異なります。念のため。)

こうして、とりあえず我が家もピッキング対策を行いましたが、結局のところピッキングされる確率より、鍵をかけ忘れる確率の方が高いような気がしてなりません。


-2001.1.2-

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