今週のクウガ -EPISODE 43- ≪一条ファンへのクリスマスプレゼント?≫
予告編から想像した通り、一条さんにバッチリスポットが当たったお話でした! 一条さんの和んだ笑顔、とまどった表情、実加ちゃんをいたわる表情、小さな花束を持った姿、お饅頭が好物という意外な素顔と照れ笑い、そして犯人逮捕の凄腕ぶり…などなど、いろいろな一条さんを見せてくれようという企画は、大いに評価できるものだと思いました。
でも…! ドラマ的にはお粗末でしたと言わざるを得ない。迫る怪しい男、恐怖の表情で振り向く実加ちゃん、さあ、何が起こる? という前回ラストからつながる演出は見事に落としてくれて気持ちよかったですが(しかし、落とし物が桜貝のキーホルダーっていうのは、まるで森のくまさん(笑))その怪しい男のやったことといったら、まったく、あんた一体何がやりたかったわけ!? という感じです。リストラの恨みによる犯行といのはまあいいとして、捕まえた社長を屋上まで連れて行ってどうするつもりだったんでしょうね。会社に何か要求するなら屋上なんか連れて行っても意味ないし、めいっぱい恐怖を味わわせて突き落とすつもりなら、なんであそこまで追いつめられなきゃいけないのか… まあ、一条さんの見せ場を作るためにする犯行(?)だったわけだから、ファンとしては文句言う筋合いはないかも知れないけど、もう少し頭のいい犯人との、駆け引き+アクションで決めて欲しかったですね〜(^^;)
文句はこのくらいにして、詳細を見ていくと(笑)、まずは行きの車の中での笹山ちゃんとの無線連絡。「未確認生命体を倒すまで、私たち全員、絶対負けないから!」っていう伝言、主旨としてはいいんだけど、笹山ちゃんが一条さんにことづけるっていうのは、なんかすごい僭越って感じするんですけど…(^^;) ま、一条さんも微笑みながら頷いてたからいいか。しかし、車中のシーンを見ながらしみじみ思いました。「一条さん、まつげ長い〜〜♪」(笑)
お花を買った一条さん、ちょっと照れくさそうでかわいかったですね。桂木さんにからかわれたときはけっこうクールにかわしてて、それもまた一条さんらしくてよかったけど、もうちょっと照れてみせて欲しかったかな。しかし「彼女ができないように、わざと無愛想にしてたんだよな」って(^^;)、笹山チャンのプレゼントを断ったときもそんなニュアンスだったけど、昔からそうだったのね。それにしても、実加ちゃんと出会って、まず話すことが未確認生命体の捜査状況だっていうのもすごく彼らしいんだけど、一条さんに花束を貰うという栄誉を得ながら、沈痛な顔で未確認の話をきいちゃう実加ちゃんもやっぱり大物かもしれない。なお、このシーンで「もうすぐ0号もいなくなりますか?」という問いに答える、眉間にしわを寄せた苦悩の表情も素敵でした。(お饅頭のくだりで見せた笑顔も良かったけどね)
ところで、一条さんの和んだ笑顔を見てみたい、というみのりちゃんに、「俺も見たいよ」と言った五代君。君はいつも見てるんじゃないのか?! 一条さんは、五代君と一緒にいるときだけ笑うっていう感じだぞ。それに気づいてないなんてけっこう鈍感かも。そういえば、みのりちゃんって、五代君からきいた話からしっかり各人のキャラをつかんでて、わりと鋭いコメントすることがありますね。悪く言えば「説明キャラ」なのかもしれないですけど。
というわけで、せっかく「和んだ笑顔」を見せた直後に、例の犯人が動き出して、「演奏、聴かせてもらうよ」って言ったくせに会場に入らないですっ飛んでいっちゃった一条さん。そりゃ実加ちゃんががっかりするのも無理ないです。「すまない!」って詫びてもだめ! さりげなく彼女を会場に戻してからそっと出ていく、という芸当もできないのか、この不器用男っ!…といっても、事件とみるや居ても立ってもいられなくなっちゃう一条さんの正義の魂はどうしようもないですね。だけど、ちゃんと幕張署のみなさんが来てるんだから、部外者の貴方がそんなに必死になることはないのよぉ。これが「踊る大捜査線」だったら、所轄のなわばり争いでたいへんなことになっちゃうよ〜(^^;)
とはいえ、やっぱり一条さんがいなければこの犯人は逮捕できなかったわけで……人質を取られちゃったのはちょっと失敗だったけど、犯人の銃を持った手が、一瞬身体から離れたときを狙って一発で撃ち抜いたのは、やはりさすがです!! 狙っているときの表情も美しかったです。その後のとっくみあいはあんまりスマートじゃなかったけど、逆に一条さんらしからぬ野蛮な闘いぶりが、実加ちゃんに衝撃を与えたということなのかな。実加ちゃんに気づいて微笑みかけたのに、まるで怖い獣を見るような目で一条さんを凝視しつづけていたのが印象的でした。「大丈夫だよ」って抱きしめてあげるのかな、と思ったんだけど、小手先でフォローできないこの硬さがいかにも彼なのでした。
結局、実加ちゃんは今日の出来事をよく消化できないまま東京を後にしたみたいだったけど、「怖くてやだけど、(怖い顔の一条さんも)どうしようもなくあっちゃうんだよ」っていうのは、へろへろ笑顔がクウガに変身して闘う五代君にも言えることで、平和な笑顔より闘う怖い顔を優先させなきゃいけない現状への、苦しい思いを表現した物語だったのかな、と思いました。幕張署の外で、夕日を仰いだ一条さんも、同じ思いをかみしめていたんじゃないかな。実加ちゃんが、今度出てくるときまでに、そんな一条さんの辛さを少しでもわかるようになっていて欲しいなぁ…と願わずにいられません。「笑顔の一条さんも、本物なんだよ!」ね?実加ちゃん!
ところで、五代君、会場に着くの遅すぎ!! 時間わかってるんだから、来るなら来るで間に合うように来いっ!! 一条さんも結局屋上に行っちゃってたし、誰も肝心の実加ちゃんの演奏は聴いてないんじゃないか〜〜っ!!(--#) 可哀想に。奈々ちゃんだって、そんなに気になるんなら行ってあげればよかったのに(ポレポレ、お客さんいなかったじゃんっ!)ひとり淋しく不安な気持ちステージに上がった実加ちゃんの演奏はどうだったのでしょう? なんかとぼとぼ会場から出てきたから、入賞はできなかったんじゃないかと思います。可哀想…。今回の犯人君もそうだけど、実加ちゃんも、「一体何のために、私、長野から出てきたの〜??」ですよね。……でも、その答えは決まってます。「一条さんスペシャルを構成するため!」ジャンジャン♪
おっと、忘れるところだった。今回、ついに白服が0号怪人体となって(一瞬だけど)登場しましたね!! あの一瞬で、しかも実体ではなくどうやら「気」だけの攻撃だったようなのに、クウガを白にしちゃうなんてすごいパワーです。ダグバは最初からクウガだけを標的にしているのかな。でも今回は警告というか挑戦状というか、本格的に闘ったりクウガを倒したりしようという意図はなかったみたいですね。こんなに強力なんだから、やっぱりクウガも「ダグバに等しく」ならないとダメだってことを、五代君は感じたのでしょうか。ところで、白服の「念」のイメージでクローズアップされるあの「目」は、なかなか美しいですね(^^)ちゃんと顔を見せてくれる日が待ち遠しいです♪(どっちを応援してるのかわからない)
そんなこんなで、来週はいよいよ薔薇女から指輪(リング)の指令を受けたガドルさんの登場です。算盤男・ドルドに投げ渡したカードみたいなのが、今度のゲゲルのルールなのかな? 未だグロンギ語を解読する根性がない私には、ガドルが出撃前に何を言ったのかわからないのですが、薔薇女が言った「新たな力…」というのは、クウガに対抗するため、ガドルも超変身するってこと? 白服の動きとともに、次回の「危機」というタイトルが気になる今週でした。
ああ、でも最終回まであとわずかなのですね……
最後に、今週の「ついつい目がいっちゃったこと」
- ●一条さんの元先輩、幕張署の桂木刑事。磯部勉さんという役者は、実はけっこう好きなのでした(^^) ちょっとオヤジ入ってるところもあったけど、さすが一条さんの先輩、渋かった!…でも、本件への対応は、絶対始末書もんですよね(^^;)
- ●警察関係者の「木のつく名前シリーズ」に新人登録。
- 上記の「桂木」さん、科研の「椎名」くん(榎田さんの部下)だけど、長野県警の一条さんの元アシスタント(?)「亀山」巡査は木偏じゃないのですね。
- ●金になったゴウラムを見た椿先生、なんか目を輝かしちゃって嬉しそう! 男の子はやっぱりみ〜んなメカが好きなのね…(でもちょっとあの微笑みは異様かも(^^;))
- ●そういえば、科研の食堂のおすすめメニューは「ピカタ」とか(榎田さんとジャンが揃ってオススメ!)。でも桜子さんは「味噌カツ定食」だったのね…クウガって小さな設定にそこはかとなく名古屋テイストが入ってるように思うのは、東京人のひがみ?(一条さんも名古屋出身だそうだし…)
- ●わかば保育園にて、「たんぽぽのおはな」とおぼしき歌が歌われていました!…しかし、子どもたちが歌うのはいいけど、この曲を、みのりちゃんが一人でレコーディングしたのかと思うと、なんか不憫……(笑)
●オープニングのキャストに出てた「杜 真之」「寺山 周斗」って誰だろう?と思っていたら、わかば保育園の園児でした(^^;) ケンカして五代君に諭されて和解した子どもたちだったのね。今日はアップで「たんぽぽのおはな」を踊ってましたっけ。 ●もうひとつ、保育園。夏にウミヘビ女の「革命のエチュード」ゲゲルの生け贄を辛くも逃れた恵子先生、無事に産休に入られたのですね(^^) 「あの人は今?」をけっこうマメに押さえてるクウガのドラマ作りに拍手! ●今回、犯人の動きを見せるとき、一瞬グロンギ場面かな?と思わせる映像効果を使っていたのが、結構目を引きました。本チャンのグロンギ場面は、もっとおどろおどろしかったですが、今回の照明効果は、ちょっと薔薇女の美貌を損ねるものがありましたね(お肌が……(^^;)) -2000.12.10 放映-
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